今日は、難易度の高い小口形状のご依頼がありました。
それは、どのようなものなのでしょうか。
図面はこちら。
大型サイズに加え、小口部分が何とも複雑。
果たして、このような加工が可能なのでしょうか・・・
まず、小口部分は絵に描く様に、簡単には加工できません。
使用される道具や機械にも限界があります。
溝幅やR部分はお客様と打合せをして
そして、可能な限り近い寸法を出させて頂きました。
もはや、細かな部分は職人の腕次第となります。
水切り部分が石屋で形造られました。
また、仕上げは『水磨き』
山西黒の本磨きとはまったく同じものとは思えないくらい
違った顔を見せます。
こちらが、手磨き加工後です。
本磨きより難しいと言われる水磨き加工。
番手をうまく使い分け、丁寧に磨き上げる職人たちがいてこその完成品です。
また、取り扱いにも注意が必要です。
なぜなら、人の手の脂も付いてしまう程のマットな仕上げなのです。
受け渡しにも細心の注意を心がけ、優しく扱いながら出来上がった製品は
最高の満足得て頂くことになるでしょう!
【※石種】
中国産御影石 山西省 山西黒
【※特性】
中国産の黒御影石の代表と呼ばれる山西黒。
丁場で品質の良し悪しの差が出ますが、
南アフリカなどで採掘される黒御影石よりも安価な為、
日本では一番よく使われている石ですね。