色々な表情を見せる『アラベスカート』
今日はこちらの大理石でカウンターを制作していました。
図面はこちら。
カウンターに前垂れを接着するのですが、
今日は一般的な接着とは違う出隅トメ加工し、接着をします。
『出隅トメ』とは・・・
出隅の外折れする2枚の石の合端の裏側を、外側に45度削って作る収まりのことです。
まず、丸鋸でサイズ切断します。
しかし、
ただ、切るだけではありません!
柄が強い石は、『墨出し』と言って
天板と前垂れ部分を、なるべく柄行が合うように切断していくのです。
サイズ寸法が細く長い為、鉄棒を入れて補強します。
その後、ドラム機で45度の角度を付けていきます。
パーツを貼り合わせます。
しばらく養生させて、3R面を付け磨きました。
コーナー部分も丁寧に作り上げます。
裏を覗いて見ました。
見えない部分も、綺麗な仕上がりですね。
時間と手間を最大に要する『トメ加工接着』。
職人たちの、熱き思いが込められた素敵な製品となりました!
【※石種】
イタリア産 大理石 アラベスカート
【※特性】
白の地色にアラベスク模様が流れる石種。
多くの丁場により、模様、色調が大きく変わり
色々な表情を見せてくれます。
手元に届く石はまさに、あなたのオンリーワンですね。