工場に入ると、割肌仕上げの石柱を制作していました。
図面はこちら。
文字彫りする部分は、本磨き仕上げ、
その他の面が『割肌仕上げ』です。
ところで、
割肌仕上げとは?・・・
原石を人工的に衝撃を加えて割った、そのままの表面仕上げです。
石にタガネ(=石鑿)をあてて金槌でたたくと、石は目に沿って割れます。
しかし、石を割っただけでは、納まりの良い面が出ないので、
割ったあとで少し手を加えて仕上げとすることが多いですね。
まず、大きめに切断された石に、割っていく寸法を記します。
タガネを当てて、ハンマーで叩きます。
どんどん割れていきますね。
最後に文字彫り作業です。
ゴムを貼り付けます。
ペンキを入れ、ようやく完成しました!
割ったままの、素朴で自然な表情が特徴の割肌仕上げ。
自然な感じこそが、時代と風景に馴染んで
わたくし達を、優しく見守り続けることでしょう!