今日の工場では、ズラリと並ぶ笠石を見つけました。
図面はこちら。
天端にはわずかな角度を付け、裏は彫り込む座彫り仕上げです。
このような加工の場合、どのような工程で進められるのでしょうか?
まず、長手方向の小口部分をすべて磨きます。
次に、ドラム機で裏面を8mm削り落とす座彫り加工に取り掛かかります。
実は8mmを削る作業は、ものすごく時間がかかるんです。
その後、またドラム機にて天端の緩やかな角度を付けます。
0.84度という細かな角度を付けた後、
最終工程のブリックで磨くのですが、
ここには、職人の腕と知恵が隠されていますよ!
主に、ドラム機が大活躍の加工に加え、
ブリック工程も大忙しです。
ようやく、完成品が次々と並んでいきました。
一つの工程に、時間のかかる作業でとても大変でしたが
完成品を見ると、一段と嬉しくなる製品でもありました♪
【※石種】
中国産(福建省)御影石 G682
【※特性】
色調はさまざまですが、比較的淡色物が多いです。
この石種本来の色調は白系からピンク系に分かれますが
近年はピンク系錆石が主流です。
錆石の性質上、色合わせは困難な石でもありますね。