框について更に詳しく
上り框を作る場合、断面形状は次のようなタイプに対応出来ます。
厚みの有る材料を切断し、そのまま上り框として仕上げて行きます。
●メリット
・塊から切断して仕上げる為、天板面に出る模様と、立上りに出る模様に
不自然さがまったく出ません。
・長尺1本物(通常1,800mm程・最長2,500mm程)に対応可能です。
※石の種類と寸法により対応可能な長さが変わります。ご相談下さい。
・施工の際、下面を合わせていく事で、比較的容易に施工が可能です。
・既存床へ施工される場合用に、下面をフラットに仕上げる事が可能です。
※通常は正面側を10mm程、床タイル等に飲込ませて下さい。
飲込みの無い場合は、図面で指示いただく必要が有ります
●デメリット
・重量が有る為、搬入・施工の際、特に注意が必要
※施工時に、自重での沈み込みを起こす場合が有りますので、ご注意下さい。
※H100×D150mm 黒御影石上り框の場合、W1000mmあたり45キロ程
・運賃が高くなりやすい
※特にW1950mmを超えると、チャーター便輸送になる場合が多く、
貨物便運賃より割高になります。
・対応出来ない石種が有ります
※白御影石・黒御影石等の代表的な石種ですと、30~200mm程度でも対応が可能ですが、
石の種類によっては、40mm以上の框に対応出来ない場合が有ります。
その際には代替え提案をさせていただきますので、お探しの色手を指示願います。
20~30mm程のスラブ材(平板)を貼り合せる事で、ボリュームの有る框を演出します。
●メリット
・対応可能石種が多い
・重量を軽くする事が出来る為、扱いやすい
・リフォーム時に既存躯体の形に合わせての設計がしやすい
※接着部材として、力石(20~30mm角程)で補強貼り合せする場合と、
L金物(Lアングル)で貼り合せ補強する場合が有ります。L金物の方が高価ですので、
躯体との取り合いでお選び下さい。
・無垢材框と比べ、送料が安くなりやすい
●デメリット
・長尺対応が出来ない場合が多い(最大1000~1300mm程まで)
・柄の強いタイプの場合、接着場所が解りやすい
施工現場に合わせて、各種オーダー框に対応可能です。
●背面チリタイプ
・屋内床との境界を際立たせる事が出来る事から、温泉施設等の玄関框として人気の形です。
バリアフリー用のスロープが別にある場合等の使い分けにも人気です。
●オーダー形状
・框上部が、踏み面にならない上り框の他、化粧ボーダーを意識した空間で人気が有ります。
面単位で、磨き・バーナー・艶消し等と、仕上げを使い分ける事も可能です。
●トメ仕上げ
・接着時の合口をトメ仕上げとする事で、通常の接着に比べ、模様のつながりを
良くする事が可能です。特に、柄の強い大理石を使用の際など検討下さい。
金額としては高めになります。
●段鼻仕上げ
・指定の段鼻寸法で仕上げます。砂の巻き上げ防止。床面との境界の強調に効果が有ります。
段鼻は接着。未接着。いずれも対応可能ですので、施工現場の状況に合わせて
ご依頼ください。