建物に入る時・土間に降りる時に履物を脱いだり履いたり、
また揃えておくために置かれた石。
『沓脱石(くつぬぎいし)』
日本は場所に応じて靴を脱ぎ履きする文化です。
靴を脱ぐという行為は、ソトから連れてきたけがれをそこに留めておくこと。
また、ウチとソトの境を正す結界のような役割も果たしています。
沓脱石は単に機能面だけで置かれているものではなく、
日本人の昔からの折り目・節目の思想が反映されているのですね・・・
さて、今回は広範囲の『G682』ビシャン仕上げ。
こちらの製作図面に沿って製作します。
今回はビシャン範囲が広く、この様な道具で加工していきます。
ビシャンの目数は20目。
加工が始まります。
5ミリ角面部分は荒ズリ仕上げ、コーナー部分も丁寧に仕上げて完成です!
【※石種】
中国産(福建省)御影石 G682
【※特性】
色調はさまざまですが、比較的淡色物が多いです。
この石種本来の色調は、白系からピンク系に分かれますが
近年はピンク系錆石が主流です。
錆石の性質上、色合わせは困難な石でもありますね。