今日の工場では、とても難しい加工をしていました。
図面はこちら。
まず、石厚は超薄型の12mmです。
20mm厚の板材から、全体を12mm厚までドラム機で削り落とします。
そして、円型に形造ります。
小口面を3R面取りした後、手磨きで小口を磨きます。
次に、このフレームに引っかかるように小段加工を付けていくのですが
一体どのように加工していくのでしょうか?
実は・・・
円型に小段を付けるのは、至難の業。
これだけの条件での加工は、熟練の腕が必要です。
石屋では、色々工夫がなされ小段の加工に入っていました。
なんと、なんとっ!!
石を立てて、小段を付ける部分に
サンダーを当てていましたよ!!
次々と小段を付けた製品が並んでいきました。
右端4枚は小段を付け終えた製品です。
左1枚がサンダーで切り込みを入れたばかりの製品です。
仮フレームに入れて確認しました。
ぴったりと納まりましたね♪
いかがでしょうか・・・
薄型
円型
小段付き
という大変な加工でしたが、見事に完成致しました!
【※石種】
大理石 スペイン産 ネロマルキーナ
別名:ネグロマルキーナ
【※特性】
黒地に白い模様が不統一に入ります。
細い筋模様から幅広く入るもの、また柄がないほぼ真っ黒なものまであり
高級感漂う、希少な黒大理石です。
しかし、使用後の経年で風化が激しく表面剥離、破損が起きる場合が
あるので注意が必要です。