またまた、坊主作ってます。。
今日はロッソアリカンテ、手磨き加工の様子です。
前工程の石屋では、この様な感じで形造られ、手磨き工程へとバトンタッチ。
さぁ、手磨きにて艶出しです。
水を当てながら、ウォーターサンダーにセラミカという道具を回転させて
石を磨いていきます。
セラミカの順番は、
150番手、300番手、500番手、1000番手、2000番手、3000番手、ツヤと
大体7回程繰り返します。
石の特性を知り尽くした職人は、この番手を増やす調節をして磨いていきます。
決して、番手を減らすことはありません。
いよいよ最後の『ツヤ』に入りました。
この時点で、つや粉を塗って仕上げに入ります。
えっ!
なに?なに??
その、Mフルーリーみたいなのっ!!
実はこれ、大理石の色に合わせて調合した、つや粉なんです。
小口部分につけて磨き上げるんですね。
現場の仕事ぶりを見て、私は思いました。
とにかく、手磨きは根気と持久力。
そして、『真心』が必要なんだと。
磨きが綺麗に出来ると美しい光沢が出ますが、
ちょっと番手を減らして
な~んて、手を抜くと・・・
艶が出ず、 最初からやり直しーーーーーーぃ!!
という事態になってしまいます。
手間を惜しまず、心を込めて磨くと、
格別の光沢を出すんですねぇ。
石は正直です・・・
こちらが、タスキを繋いだ熟練の技の完成品です!
外の様子が映ってしまうほどのピカピカさ!!
【※石種】
スペイン産 大理石 ロッソアリカンテ
【※特性】
「血と金の国旗」と言われるスペインの国旗を思い起こさせるような、赤い大理石。
赤褐色地に白脈が入っているのが特徴です。
ピンホールと呼ばれる小さな穴も割と沢山あるのが欠点ですね。
しかし、天然石材の中では最も美しく高い格調を持っています。
加工性の良さから、古くから建築の材料として
使用されてきた石でもありますよ。